Situiation Normal All Fucked Up


3年目にして初めてスリザリン寮のセブルス・スネイプと魔法薬学の授業でペアを組んだ。
隠すつもりはないので言ってしまうと、私はセブルスのことが気に入っているし彼に気に入られたいと思っている。

「セブルスの好みってどんなタイプなの?」
材料を選別しながら私はセブルスに小声で聞いてみた。

自分がどうしようもなく女であることを自覚した。
好きな人に合わせて髪型や洋服、挙句には性格まで変えてしまう同性を私は随分と軽蔑していたというのに
現実はとても厳しい。


「そうだな。まず、全体的にしっかりしていて健康的なのがいい。素直で従順で反抗的な態度は一切とらない。でも足は細い方がいいな。胴体はしっかり身が詰まっている方がいいが・・・etc」

普段の雑談を嫌う姿からは想像がつかないほど延々と話すセブルス。


「わかったわ。私、頑張る!」
ちょっとどころかかなり本来の自分をカスタマイズする必要があるが、まだ4年近くも時間があるのだ。日々、心がけていれば彼好みの人間になれるわ!

「どうして、エヴァンスが頑張るんだ?」
「それは秘密よ」
大多数の男子生徒を赤面させ、一部の生徒の背筋を凍らせる笑顔で誤魔化してみる

「君が頑張る必要はもうないだろう」

笑顔に亀裂が走る
どういうことだろう?まさか、もう彼女持ちなのかしら。でもずっと見てたけれどセブルスの周りに女性はいなかったし。
本人に聞いてみよう。聞いてから今後の「対処法」を考えればいいのだから

「セブルス。もしかして、あなた、もういるの?」
「当たり前だ。どれくらい時間が経ったと思う?他を見てみろ」
「他?」

セブルスが指を差したその先には顔だけは最高級品のシリウス・ブラックと上級生のお姉さま方に大人気なリーマス・J・ルーピンがいた。

「あの二人ってできてるの?」
「見ればわかるだろう」

えっ?なんで?男同士なのに?確かに男子校とかではよくあるって聞くけど、ここは共学よ!まぁ、寮で同室だからそういうこともあるのかしら?

まさか、同級生でしかも同寮にそういう人達がいたなんて!