6巻ネタです。
短いですが、ネタバレを含んでいますので未読の方はご注意ください。










カッツェン・ツンゲン








「君の新しい守護霊は興味深い」
「我輩は、昔のやつのほうがいいように思うが」
「新しいやつは弱弱しく見える」


私の声はトンクスとポッターにどう聞こえたのだろう。
普段の「底意地の悪い陰気なスネイプ」の声に聞こえていれば幸いだが。


言うつもりはなかった。
言葉は紡いだ者の意思に反して独り歩きするし、発信者の心の持ちようを意図も簡単に変えてしまうこともできる。思いがけず放った言の葉がどれだけ発言者を揺さぶり続けてきたか、そんなことはわかっている。


言葉の厄介さを認識していながらも人というのはそれを紡がずにはいられない


例えば、こんな風に。
私も大勢の愚か者と同類である。


さっき放った自分の台詞を私は嘲笑った。