ハリーとセブ同棲話その5■

・ハリーはクィディッチのプロ選手
・セブは自宅のラボで薬学の研究に没頭。滅多に外に出ない。

・ハリーのオフは11月〜3月(2月にはチームに合流、その他国際試合やイベント試合あり)。月曜は試合なし。追加:夏期休暇はあることにしておいてください。
・基本的にここでの二人は仲がいいです。






オールオッケーな方はどうぞ









自転車で坂道を





 久しぶりにまとまった休暇が取れたハリーは薬草を採りに行くセブルスについていくことにした。
薬草の産地は彼らが住んでいる場所とネットワークで繋がれておらず、仕方なくセブルスとハリーはマグルの交通機関を使って目的地に行くことになった。
 この国の交通機関の規則正しさに驚嘆した以外には特別なこともなく旅は順調で、あっさりと薬草も手に入った。

「・・・なんだか肩透かしくらった感じ」
「何がだ」
「だって今まで、僕たちが一緒に出かけたらトラブルに遭うのが普通だったじゃないですか」
「達ではなく、お・ま・え・が・だ。私を含めるな」
 
照りつける日差しに焦がされそうな黒いジャケットを翻してセブルスはバス停に向かった。
「帰るぞ」
一刻も早く太陽光線から逃げたいらしい。
「いやです」
ハリーの声に気づかないふりをしてセブルスは大股で元来た道を進んでいく。
昔、我が侭盛りだったドラコのその母君に「駄々っ子は放っておくにかぎりますわ」と優雅に微笑まれたことを思い出す。

「帰ってもいいですけど、薬草もってるのは僕ですからねー。どうなっても知りませんよー」

大声で叫ぶハリーの手には先ほど採取した貴重な薬草が一束。
ついてきたのだから荷物持ちはもちろん僕に!と言ってきたハリーに何の違和感もなく自分が渡したものだった。




「で、何がしたい?今日中には家に帰りたいのだが」
「実は、やってみたいことがあったんです」
にっこりとハリーはセブルスに告げた。
その微笑みは勝利者の笑みだった。





7年ぶりに地中から出てきた蝉の大合唱と親の仇にように燃える太陽の下、二人は自転車に乗っていた。
前は言いだしっぺのハリー。後ろにセブルスが涼しい顔で座っている。


うだるような暑さの中、上り坂を行く二人は会話に事欠かなかった。


「早くしろ!それでもスポーツ選手か!」
「そんなこと言ったって、クィディッチは足使わないし」
「ほら、あと少しだ」
「登りきったら休憩ですよ」

坂をのぼりきって見えたものは紺碧の海と藍く茂った森。
育った故郷より高く、澄んだ青の空は張り切りすぎの太陽のせいで白んで見えた。


「ねぇ、セブルス。また来年も来ましょうね」
「もう少し自転車を上手く漕げるようになったらな」
「ひどいや!」
「そろそろ、行くぞ。このままのペースだと日が暮れる」
「はいはい。どうせ、漕ぐのは僕なんだよなー」
「文句があるなら私はタクシーで行く」
「ごめんなさい。もう言いません。僕が言いだしっぺです」

下りは快適だった。
先程の苦労が嘘のように。それとも苦労のご褒美か。
傾斜のために漕がなくてもスピードが出るようになり涼しい風が二人を包んだ。












*)
最初はリマスネで考えていたのですが、いい年こいたおじさんにチャリを漕がすのはどうかと思い、ハリスネに変更しました。

梅雨明けだー。
夏だー。
世間様は夏休みだー。
○磯ロングビーチだー(謎

今年は冷夏との予測もありましたが、猛暑のようですね。
暑いを連発していますが、それでもまだ夏を身近に感じられていなかった管理人。
しかし、ニュースで某巨大プール施設を見て あぁ夏なんだなーと思いこんな話をアップするにいたりました。
あの巨大プール施設はかのコ○ドの元オーナーが若いころに手がけたプロジェクトだそうな。
ちなみに管理人が小学生の時、山田ま○やがキャンギャルしてました。